
九頭竜川河口から現在地に1967年に移転した。小高い丘に囲まれた長方形のプール型水面は、淡水で水の流れはない。夏場は日本海からの「海風」が吹き、冬場はシベリア寒気団からの強い北風が吹く。1年を通じてホーム追い風の日が多い。冬場は安定板を装着してレースをするほど水面が荒れる。追い風が吹くこともあって、インが主導権を握るレースが多くなる。
インの強さを支えるのは、レースコースのレイアウトも関係している。スタートライン上のコース幅は62mで、住之江の51mと比較するとかなり広い。アウトからスタートをする選手は、コース幅が広いためなかなか1マークにたどりつかない。その間にインが逃げているというパターンだ。
インが敗れるのは、ターンをした直後に風を受けて流れるケースだ。2、3コースからの差しが決まる。ピットから2マークまで150mと距離があり、コース取りが乱れるようなレースは4、5コースからのまくり差しが決まりやすくなる。いずれにしても6コースは不利。最内を差してバックストレッチで伸ばすしかない。周囲をコンクリート護岸で囲まれている関係で、2マークに引き波が残りやすく、2マークの逆転劇も多い。
モーターとボートは4月に更新するが、冬場はボートの性能にも注意しておきたい。使用期間が長いこと、冬場は乾燥状態が良くないこともあって性能差が出やすい。悪いボートに当たるとモーターのパワーを引き出せない。なお、1レース、2レース、5レースにシード番組を組んでいる。